運営委員長挨拶

運営委員長の一盛和世です。2018年11月9日、日本の顧みられない熱帯病のネットワークがJAGntdとして誕生いたしました。この顧みられない熱帯病の日本のネットワークを作ることは私の長年の願いであり、夢でした。

私自身が長年グローバルNTDコミュニティーで仕事をしてまいりまして、いつも残念に思っていたのは、日本のNTDに対する資金的貢献は決して小さいわけではないのに、世界のNTDコミュニティでは日本のプレゼンスが非常に小さいということでした。つまり、世界のNTDコミュニティと日本の間にギャップがあるということです。そのギャップを埋めるためには、先ず、日本のNTDネットワークを設立し、そしてそれを世界のネットワークにつなげてゆくことが必要だと考えました。

2016年12月、ロンドンでUniting to Combat NTDs主催のAdvocacy Start-up会議が開催されました。日本から代表として参加した私は、そこからネットワークの具体的な構想を考え、動き始めました。

その後、2017年11月のグローバルヘルス合同大会におけるシンポジウムではアカデミアにおける合意、さらには、12月のUHCフォーラムサイドイベントでは日本のNTDネットワーク設立に向けた賛同を広く得ることができました。そして、2018年の1月から具体的にネットワーク設立に向けての準備を行ってまいりました。

その準備期間の中で、準備委員会やコンサルテーション会議を開催し、多くの方々からご支援を頂きました。この度、日本の顧みれない熱帯病のネットワークが、JAGntdとして発足できますのもひとえに、皆様のご支援、ご協力の賜物と、心から感謝申し上げます。

一方で、アライアンスは立ち上がったものの、団体・組織・個人の加盟を募り実際の活動を始めるのは、これからです。是非、JAGntdの理念と使命をご理解頂き、本アライアンスにひろくご参加頂きますよう心よりお願い申し上げます。

今後、運営委員長として、運営委員の先生方、事務局の方々とともに、国内のNTDネットワークの充実を図り、JAGntdの活動、すなわち、情報の集約、共有、アドボカシー、さらには、国際NTDコミュニティーとの連携といった活動を推し進めてまいります。そして、WHOが定めるところのNTD制圧のゴールに向かって、JAGntdが大きく貢献することを目指してまいります。

平成30年11月9日
運営委員長
一盛 和世

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