2023年「世界NTDの日」ウェビナーイベントは、終了しました。当日のイベント動画は、こちらから。
1月30日は、世界保健機関(WHO)の指定する「世界NTDの日- World NTD Day 」です。
顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)は、中低所得国の貧困層を中心に広がるWHOが定義する20の疾患群で、医薬品や診断に関する研究や対策が「顧みられてこなかった(neglectedされていた)」ことから、このような名称を付けて、国際社会に関心を持ってもらうことを目的にこのような名称となりました。NTDsの制圧は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも掲げられており、地球や人類のよりよい未来を創るためには、乗り越えるべき問題です。
2023年の「世界NTDの日」では「Act now. Act together. Invest in neglected tropical diseases.(今動こう。一緒に動こう。NTDsに投資しよう。)」を国際的なスローガンに、世界各地で活動が展開される予定です。毎年この日には、世界を結んでNTDsのアドボカシー活動が活動されてきました。世界を結ぶ象徴的なイベントとして、これまで各国の有名建築物をNTD色(紫とオレンジ)にライトアップし世界をつないできましたが、昨今の世界的なエネルギー危機の状況から、今年のライトアップは中止となりました。その代わり、各地域・国で、NTDsの重要性を再確認し、支援を盛り上げるイベントが企画されています。
日本においても「顧みられない熱帯病」への制圧に協力する有志一同によるオンライイベントを開催いたします!
当日のウェビナーの動画
主催:世界NTDの日・日本準備委員会
協力:グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)、長崎大学熱帯医学研究所/日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)、DNDi Japan、SDGs Promise Japan、日本製薬工業協会、一般社団法人日本熱帯医学会学生部会(J-Trops)
後援:日経・FT感染症会議
ウェビナーのお知らせ
「2030年SDGs達成およびNTD制圧に向けたロードマップ」
趣旨:顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)の制圧は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3、ターゲット3.3に明記されています。NTDsは20の疾患からなり、未だ世界中で17億人が感染リスクにさらされています。WHO(世界保健機関)は1月30日を「世界NTDの日(World NTD Day)」と定めました(WHA74(18))。これは、主に貧しい人々の健康に大きな影響を与えているNTDsへの理解と支援を増やすことを目的とした日になります。
本年5月に予定されているG7サミットにおいて、日本は議長国となります。日本が世界をリードするユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の視点のみならず、安全保障の観点からも、保健分野への世界的な取り組みの強化を訴えることとなります。私たちは特に貧困層が影響を受ける深刻な疾患を議題として取り上げることが、日本のG7議長国としての役割強化につながると考えています。このウェビナーでは、NTDs制圧の関係者から現状や展望、課題を聴き、G7議長国としての日本の役割について考えていきます。
- 日時 2023年1月30日 17時~18時
- 参加登録 こちらから参加登録をお願いします。
- 登壇者(敬称略。一部変更となる可能性があります)
- 小橋川イベテ 日本シャーガス病患者と友の会 会長
- Ibrahima Socé Fall WHO本部 NTD部長
- 矢島 綾 WHO東南アジア地域事務局 NTD統括官
- 塩崎 恭久 前衆議院議員・元厚生労働大臣 / 一般財団法人 勁草日本イニシアティブ代表理事
- 赤堀 毅 外務省 地球規模課題審議官(大使)
- 井谷 哲也 厚生労働省 大臣官房国際課 国際保健・協力室長
- 國井 修 GHIT Fund CEO
- 金子 聰 長崎大学熱帯医学研究所 教授
- 中谷 香 DNDi Japan 代表
- 堂本 郁也 日本製薬工業協会(アステラス製薬)